巌窟王 #9

なに、これは金髪ロング青年カヴァルカンティと伯爵をとりあう展開なのかい。
フランツは苦しむ伯爵の額に輝く顔のような刻印をこっそり見てしまう。そして初めて「巌窟王」の名が。
ビルフォード家のテーブルに仕込まれた毒。さらっと毒のことを説明する伯爵、そのうわべの言葉だけを信じるアルベール。そもそも、伯爵の屋敷で用意されたものだから伯爵に問い詰めるべきことなのに伯爵の罪の可能性を考えもしない。
アルベールが信頼できる相手を見つけたことを喜んでみせるフランツ、そして彼がどんなに想ってもとどかない人。
伯爵の過去を調べるヴィルフォール主席判事。