国籍

http://d.hatena.ne.jp/zapote/20050128
年金や保険は相互条約を結んでる国もあります。そういう国なら、日本滞在中に日本で払った年金は帰国後の年金に受け継がれます。実現したのはわりと最近の話らしい。
全部の国と結んでるわけではないし、国によって制度も違うので言うほど単純なものではないし、そもそもそういった社会制度がない国もありますが。

  • 憲法 第10条 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。
  • 国籍法 第一条 日本国民たる要件は、この法律の定めるところによる。

日本における国民とは上記二件。国籍法によって、父か母が日本国籍者であれば子は生まれたときに日本国籍を有するということになってます。昔は国籍が自動的に付与されるのは父の子(父系)のみだったので単純でしたが、母系も認めるようになったため国籍の扱いはすこし面倒になり、国際結婚による二重国籍者が発生するようになりました。
日本の法では国民=日本国籍者で、公民=満20歳以上の日本国籍者という違いがあり、立憲君主制なので国民=臣民でもある。公民・市民は公民権・市民権を持っている者を指し、公民権・市民権とは参政権(選挙権・被選挙権)のことであり、参政権に対して国籍を要件とするかどうか、参政権の条件をどうするかは法で決めることなので、辞書では国籍と選挙権の関係を定義することができません。
現実的には、外国籍者に参政権を与えることは国家の決定権を外国にゆだねることになりかねないので、国家を維持するという意志のもとでは国籍不問という体制は簡単にはとれません。