ガンソード #26(最終回) タキシードは明日へ舞う

囚人惑星って、この星は流刑地なのか。かぎ爪一派が起動させたのは囚人惑星破壊システム、そのエネルギーで時系列を圧縮して歴史をやり直す、それで死んだ人間も生き返るのだという。よくわかんねぇや。
かぎ爪の話を理解しない、そもそも聞く気もないヴァン。なるほど真性のバカであるのかと気付いて大喜びのかぎ爪、どっちも自分の道しかみてないバカだが。
圧倒的な力の差の前に死にかけてめぐる走馬灯、しかし掴み損ねた幸せがヴァンの怒りを呼び覚まし、再び立ち上がるダン。オーバーロード、スタッフはヴァンは改造を受けなくても動かせる力をもっていたのかもしれないと分析、マザーの科学力とヴァンの力で予想外の力が発動しているのだという。
ジョシュアの電源遮断と、ヴァンの怒りの攻撃で動作を止めるシステム。作戦の失敗を認め、再び最初から始めようというかぎ爪は、ヴァンを仲間にと一方的にまくし立てる。装置も破壊し、動けなくなったダンを降り、剥き出しになったコクピットに残るかぎ爪を自らの手で一閃、最後の最後、迷うことなく目的を完遂。
ウェンディが兄に向けた銃。たった一発の弾丸はミハイルに命中。ウェンディが間違っているわけではない、でも自分が間違っているわけではない、かぎ爪が失敗して目的は頓挫したが、進む道は違うのだと別れを告げるミハイル。
意欲をなくし死を望んだファサリナだが、かけつけた瀕死のミハイルを助けようとする。ファサリナも結局は普通の人間だったか、大義よりも大切な人がいる。でも瓦礫。最期だけはふたり一緒。
落下する基地から逃れる人々。ヴァン一行のもとにはカルメンの手配で助けにきた人たち、水着のひとたちとか海のひととか。まったく用意周到なもんだ。
寝ていてもヴァンを頼るウェンディ。眠る二人だけをあえて部屋に残して宴会。ユキコはジョシュアと行くのか。海に沈んだ兄とボルケーノを引き上げるのだという。
目的を果たして張り詰めていたものがなくなって、感謝の言葉とカルメンの名を呼ぶ、そんな心の余裕。カルメンが気をきかせてウェンディをヴァンのもとまで連れてきたが、旅立つヴァンを止めるでなく、なすがままにするウェンディ。
なるほど、予告での語り口調はこのエンディングの語りだったのか。ヴァンの帰りを信じているウェンディ、そして仲間たち。
エピローグがちょいと長いような気はするが、上々。でも、驚くよりはくすりと笑って迎えるぐらいのことはして欲しかったよウェンディ。体は育っても中身はまだまだってことやね。