冥王星

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でもって、14日に始まった会議が25日に終了。
メディアにガツガツ取り上げられる冥王星の惑星降格。提議から決議後まで、ワイドショーがこの手の話題でわいのわいのやるというのはなかなかなくておもしろかった。それほどわかりやすいトピックだったということか。
細かい内容に異論があって多少の変更があったようだけど、冥王星を惑星から外すという部分はわりとすんなり決まったようで、アメリカの威信とかなんとかってのは、よそ者の目に映ったマボロシだったようです。冥王星を惑星に留めるには他の星を入れないといけなくなるという最初の提議が上手かったのかも知れません。それでもカロンとセットの二重××惑星という名誉だけでもあげたい気がします、むしろぼくのロマンのために。
発表文原文にあたるのはちょっとしんどいなとか思いつつ翌日送りにして今日考えてみた。
矮星(dwarf star)との共通性をとれば矮惑星(dwarf planet)と訳すのが妥当だろうけど、「わいわくせい」は呼びにくい、矮小惑星だと小惑星と混同しやすい。「矮」は小さいというより、小さくなった・小さくしたというイメージがあるな。ドワーフという呼び方がぴんと来なかったらしく、音だけ聞いて「オワーフ」と呼んでたメディアも見かけました。
日本語にするなら準惑星とか亜惑星とかかな。準星(quasar…quasi-stellar object、恒星のように見える天体)があるから準惑星はないと思うけど。惑星という名称そのものは、星図に対して固定されずに位置が変わるということで、遊星(星と星の間を動く星)や惑星(まどう、まよう星)となった。ここで使われなくなった遊星をここに持ってくるのも手かもしれない。
8惑星は固定で、ドワーフプラネットとアステロイドの違いというあたりでたぶん、これから何年かかけて定義や名称がさらに変わることになると思う。小惑星(Asteroid)の日本語名も変えたほうがよさそうな。あと、大きいほうの新規惑星名前と和名も。


世間の注目を浴びてる話題なせいもあるのか、国立天文台がとても早い対応をしてます。ただし読むのは面倒です。
http://www.nao.ac.jp/info/20060824/
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/08/25planet_definition_flash/index-j.shtml