ゼーガペイン #25 舞浜の空は青いか

避難したサーバーの中からはオケアノスの様子は一切分からず、戦闘の行方も知ることができず、ただ結果を待つしかできない。
でもその間にできることはやっておく。リザレクションシステムはオケアノスに載せられる大きさではなく、地球に運ぶことは出来ないが、設計図だけでも地球へ転送し、工場で作ればいいとという。しかし、その設計図もゼーガの中に入りきるデータ量ではないのだという。
シマの本体からネコを通じて送り込まれ、目の前で展開されるリザレクションシステムのデータ。これが予想外にコンパクトに改良されたもの。だが再生技術の中には未知の技術があり、解析に時間がかかって、再生できるのは相当先になってしまうだろうと見られる。
倒されてしまったルーシェンたちはオケアノスAIたちの力で、ぼろぼろになりながらもなんとかサーバー内に転送される。続いて防壁を破って侵入を始める量子兵器。オケアノスもAIもジベイタスに乗っ取られてしまった。サーバー内での攻撃で、サーバーの中のデータが消去されてしまう。
ナーガの願いはそれに留まらない。決着をつけるためにと、アルティールも転送され、サーバーの中へ。ゲームのキャラクターだと思っていたアルティールの出現と、そのコクピットにいるキョウとカミナギの姿に騒然となる生徒たち。
体を張って攻撃を止めるセレブラント一行。生身でそんな能力があるなんて。生徒たちを避難させ、その周囲のデータを組み替え、防壁を作って防衛戦。
ああっもうっ、なんて楽しそうに侵略してくるんだAIたち。続々と送り込まれる兵隊たち、大切な人たちを守りながら戦うアルティール。
進化が促されたサーバー世界。そこで生まれた多様性と可能性が高度な技術も可能にした。それがナーガの作り出した未来。
量子サーバーの中で生まれた実行データなのだと皆の前で言われるシズノ。量子化された人類とデータとは同じ価値を持てると証明するため、ナーガによって作られた実験素材。感情も存在も本来あるはずのないもの。
そんな話に気をとられることなく、目の前の現実だけを追う生徒たち。街を守るため、できることをする。せめてもの抵抗と、石を拾って投げつけるうちに覚醒をみせ始める。石最強、効き目のない攻撃のはずが、価値をもってくる。つまり、意志の力。人の意志がデータとしての価値を高くし、強い武器へと変わる。
リザレクションシステムで再生されて目が覚めるのは何年先になるか分からない。悲しそうなカミナギと分かれ、再生を受けるキョウ。カミナギはデータ不足で再生できないのだろうか。
体を取り戻し、記憶も取り戻したキョウ。シズノとの過去もそこにある。シズノは実体を得られないのか、