NONFIX 腐女子ノ先ニアルモノ

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/f559.html
ひたすらボカシをかけて配慮した映像の今年の夏コミからスタートする説明。女性が多いことが驚きだと言い、腐女子のなにがどう「腐」ってるのかを追う。
取材を受けた京都の女性。紹介される名前は使っているペンネーム。家の蔵にはかなりざっくりと積まれてる普通の漫画と、箱に収められてる同人誌。撮影のためにわざわざこうしたのかな。
他人から腐女子と呼ばれると、蔑まされてるような気がするという。
買い物にと寄る、今は無き渋谷のブックファースト*1、そして友達とテニプリミュージカルへ。
受け攻めの説明を男女で置きかえて説明するのは問題だと思う。友人との会話は更なる妄想の世界へ突入する。アンパンマンに、街で見かけた男性に。止まらない妄想に記者はフェードアウト。
次の取材対象は腐女子であることを仕事にする人。会社で立ち上げる寄宿舎をテーマにした喫茶店は、妄想をこだわりに変えて作り上げる。
アキバでフィギュアを眺め、プリクラも取る。
店員はそれっぽい雰囲気を作るために店では常に演技。その世界を作り上げる芝居に慣れてないせいか、スマイルがちょっと残念。
3人目は主婦。BLを読まなくなった現在。今の相手とは恋愛関係ではない。
なんか終盤、妙な方向性に突っ走ってしまった。オタク女子たちの考えや行動は、女性という枠に対する人としての抵抗で、女性に女性の型を押し付けることからの脱却でもあると。女性論に入ってしまって、型にはまってるのは番組制作者でした。なんてひどい落とし方だ。途中のナレーションではその男女分担をバリバリに活用してたくせに。
小学生の作文を見たいわけでないのです。ドキュメンタリーを作りたいなら、とりあえずでそれっぽい解釈を付け加えようとするのは止めておきましょう。必要なのは事実です。

*1:ビル建て替えのため移転しただけです。おそらく8月であろう取材の時にはまだビルのほうで営業中でした