シュリンクしようよシュリンク

サンシャイン噴水広場

そうそう、手作業でシュリンクするのは楽しいのですよ。そしてそれを開けるのはもっと楽しい。
本屋でバイトしたとき、シュリンカーなんてものはなくて、レジの暇な時間に袋に入れてテープで留めてを繰り返す。本より一回り大きい袋に入れ、余裕を小口で折り返し、天を折り返して完成。これがいかにシワを作らないかというゲームなのだ。
天を閉じてるので、売るときにはスリップを抜くために袋を開けないといけない。袋の重なった小口の角をつまみ、一気に引き裂き小口から本を出す。ああ爽快、満たされる破壊願望。慣れてないお客様はその威勢のよさにびびるかもしれない。


シュリンク話は終わらないらしい。http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20071219#p1とかいろいろ再燃の模様。
立ち読みの試し読みが販促だと考えるなら、『売りたい』まんがの見本を、シリーズ・長編ものならそのうちの1冊だけでいい。
一方で、ほとんどが指名買いになる作品、いわゆる大人気作や安定して売れてるもの、テレビドラマ化で大々的に宣伝されてるのとか、その辺は見本がいらない。手にとる人がむやみに多いので、あっても荒れるだけだから。
目の前の現実解としては、見本を用意するのは平積みにされる新刊だけでいいでしょう、ほとんどの場合。書店側としては、置いてある本は全部『売りたい』ものではありますが。
たいていのまんがは掲載誌があるから試し読みはできる。が、ついにはまんが雑誌も軒並み紐掛けされたりシュリンクされるようになってしまい、それもままならないという時代が到来してしまった。あてになるのは己の感。たまにネットの評判とレビューサイトか。
そうそう。小説で、裏表紙ではなく表2(表紙の折り返し)にあらすじがかかれてるレーベルがあるんですが、見直してもらえないですかね。ねえ、メディアワークスさん。


出版社も書店も買い手もそれぞれに喜ぶやり方は、http://d.hatena.ne.jp/bebebe/20071217/p2にも書いたが、裏表紙に見本数ページを縮小してべったり貼り付けたシュリンクで出荷することだと思うのですよ。透明ビニールじゃ無くて紙袋にすると更なる遊び要素が入れ込めるかもしれん。PTAの人はいちいち袋破って開いたりはしないだろうから。
客の反応や書店の対応が変わってきているのに、出版社側が変化について来れず、古くからのやり方を続けている。コンビニ雑誌でシール張るぐらいなら、全ページ袋とじにするぐらいの転換をしてもいいでしょう。


短時間で漫画の買いを判断する手段として、『後ろから、見開きを、とびとびに見る』という方法を使ってます。セリフはさらに飛び飛びに拾って、見開きひとつで数秒。前から開いたり、セリフを追ってしまうと、ついつい読んでしまって長くなってしまうのです。
それでもストーリーやキャラ配置が見えてくるもの、インパクトに残るものを確保すれば十分です。コミケで島サークルをなめて回る中で編み出した方法ですが、一般の漫画でも十分に通用します。