げんしけん

#9 シューカツはいつも雨

元気と勢いと楽しいことから、辛い重い世界へ。

#10 オタク・フロムUSA

原作者様脚本。

#11 リアル・ハードコア

勇者王予告って斑目

#12(最終回) その先にあるもの…

間2話をほぼ番外編で回してもとの話に帰ってくる。笹原の素の気持ちを口に出させる場ではあったが、ちと回り道過ぎた。
珍しく感情を表に出した笹原。荻上に会わないようにこそこそ逃げる。
なんのために編集を目指したか。創作能力がないなら裏方なのか。自分とおなじことを考えて同じように行動している人たちがいる。
消去法になってここに来たのかと自問自答。げんしけんにはいったことへの後悔から、自分の別の可能性を考えたり。でもそれはないから今がある。誰かのせいではなく自分で選んだことだから他人には当たれることではない。
編集以外ならどうかと、他の職種も含めて手当たり次第に面接を受けるが、それでも受からない。決まらない就職にあせりがつもる笹原。
自分を卑下するような人とは一緒に仕事はできないと言われたが、誇れる能力はない、技術もない。他人と比べて悩む。自分へのあきらめで開き直って投げやりな笹原に、大野にも釘を刺されて何も言わないよう必死でこらえる朽木。クッチーはクッチーなりにがんばってます。
笹原の並べた自嘲自虐の言葉に、さすがに怒って投げ出した春日部。荻上にはコミフェスで語った言葉があるからなおさらの反応。
営業という、向かない仕事に向かっている久我山。電話ついでに、アンジェラに頼まれていた、以前作った本を人に見せてもいいかどうかの同意をもらう。自分の絵を見たいという人がいるなら嬉しいことだと久我山は語り、同人誌を作る作業は楽しかったから今でも描いているとも言う。
少なくとも、笹原がやったことは成果をあげて残っている。自分のしたことが結果を出せているという事実は小さいながらも自信に繋がる。
一念発起。新卒市場の外で見つけ出した求人。編集の口があるなら挑む価値はあるだろうと前向き。それは各所の出版社に派遣されて働く職場。いきなりの社長面接から二次面接へ。
型どおりの質問を飛ばした面接の内容に、自分がしたことを自分の思った通り正直に語り、面接官の誘いに言葉が走り出す。
同人誌製作の中で人によって違うスタイルと付き合い、悩み辛い経験をしたが、楽しいといえる作業で、結果も得られたこと。笹原が思うままに口にしたものは、必ずしも面接官の欲しい回答ではない、でも間違いなく自分がどうありたいのかという言葉。
調子よく語り始めて知らされた、目の前の面接官がくじアンの担当者だったという現実。笹原が知らなかった出版編集の仕組み。場にこだわらなくても、作品を作り上げることに関わっていける。
笹原が編集の道を歩き始めた報告を最初に聞かされた荻上。コミフェスのように、漫画に迷わず向かっていける笹原の目ならと、自分の原稿を見て欲しいという。
急転、最後はご都合ともいえようが、お話としてはそんなもん。