北朝鮮のロケット

落下物の予定区域は海上なので海保で告知が出ている。管区ごとに出してるので複数あるけど、当然どれも内容は同じ。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/tuho/cgi/skat/kind.cgi?KANKU_DISP&02090003
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/tuho/cgi/skat/kind.cgi?KANKU_DISP&09090021
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/tuho/cgi/skat/kind.cgi?KANKU_DISP&03090040

135:34:45 40:41:40
138:30:40 40:27:22
138:30:22 40:16:34
135:34:26 40:30:52

164:40:42 34:35:42
172:18:36 31:22:22
172:13:47 29:55:53
164:35:42 33:09:16

危険区域から予想した飛翔経路。地図作成ソフトGMTで平射図法。
射点は129:39:57/40:51:20、青いエリアが危険水域、赤線が予想経路。順当に真東、90°の方角(真北から時計回りで測る方位角)に飛んでいく。

第一段の切り離しは東経133°から134°くらい、第二段が150°あたりか。各段の水平距離がけっこう長い。衛星の分離は日付変更線を超えるよりは前だと思う。
東に飛んでいけば当然、ハワイの南のほうに出て、赤道を越える。よく分からないなら、Google Earthに定規を当てればいい。地球儀があるなら十字架を手に。

比較対象に使ったのは種子島から東へ飛んだH2A F14(http://h2a.mhi.co.jp/f14/)。飛翔経路を赤線で、順にSRBとSSB第1ペア、SSB第2ペア、フェアリング、第一段の落下予想区域を青いエリアで。目の錯覚か、歪んで見えるけど、飛翔経路は2つとも地球の丸みに沿った直線。
M-Vの方がいいかと思ったのだけど、なんかあれは妙に歪んだ飛び方をしているようで描き辛く。
ロケットの飛翔経路や高度は資料がそこそこ転がってるのでいいのだが、弾道ミサイルのものってのが見当たらない。


1998年8月31日のテポドン1号はやや北向きな86°の方角へ打ち上げて、第一段が139:40/40:51、第二段が149:07/40:13に落下という発表。日本への影響を避けて、海峡を抜けるコースを狙っていた。
この時の打ち上げは「丸」だか「世界の艦船」だかに詳細な分析記事があったような気がする。
わりとこれは丁寧にまとまってるかな。http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease2/MD.htm