鋼の錬金術師 FA

#3 邪教の街

#4 錬金術師の苦悩

成果を見せないといけない国家錬金術師の勤め、優秀な術者の存在、それがタッカーを追い詰める。家族を支えなければならないという思いが、国家錬金術師という立場にこだわる理由。
手段は目的へと摩り替わる。画期的な技術、求める生体の練成に必要だった生きた材料。妻を使って練成した最初の成功作、ニナとペットを使った成功作。
妻が絶望したのはそのときか、それ以前からか、死を選んで去った。練成によって作り変えられても、父を思うニナの心は消えずに残ったまま。
軍人である以上、人の命を問わない選択が求められることもある、命令があれば人の命を奪うこともする。人の命を利用するのも変わらない。マスタング大佐は達観し、矛盾を抱えて今の場にいる覚悟を持つか、夢をあきらめ希望を捨てて逃げるか選択を投げかける。
自分がどれだけ罵られても、たとえ自らの手が汚れようとも、目的のためには手段を選ばない。そう決めて国家錬金術師になった。だが、神にも悪魔にもなる気はない。ただのワガママで命を操ること、人の命を助けることができない自らの弱さをエドは嘆く。自分は狂ったタッカーとは違うのだと必死で否定する。