かいもの

巣田祐里子『逢魔警察ソラとアラシ』3巻(ISBN:9784048544306)

高崎ゆうき『桃色シンドローム』5巻(ISBN:9784832278950)

長谷川裕一マップス ネクストシート』9巻(ISBN:9784797358995)

;
表紙にまで出てるから隠しようがないが、ついにきたよあいつが来たよ。でもなんか足りない気がする。

北川拓磨/MA@YA『アンドロイド・アンド・エイリアン』(ISBN:9784044748098)


表紙の二人がアンドロイドとエイリアンなのかと、手に取ったときは思ったんだ。騙された。
ライトノベルの宇宙人って、人類よりもはるかに高い知性を持っているのに、どうしてこう言語感覚がおかしいのだろう。言い回しじゃなくて単語熟語で。そこから来る途切れないボケとツッコミの撃ち合いは、ニャル子の毒を抜いたあたりのフォロワー的な。これが異文化風表現方法。
姉と妹と腐れ縁の幼馴染がいるから、女の子の扱いは慣れたもの。相手がヒトでなくても、女の子なのだから戸惑うことも無い。
機械の体にされても生活に支障がないから深刻にもならず、それまでと変わらない生活をお気楽に過ごしていたところ、日常通りだからこそ気付いてしまう喪失感。一度転落を始めてしまえば止まること無く、絶望の淵へとはまってゆく。生きることを投げ出すわけではないが落胆は深く大きく、自身がヒトからモノになってしまったことを実感し、今まで感じていた生活のなかの輝きをなくしてしまう。
じわじわからどっかーんと。読んでるこっちまで沈み込むぐらいの文であればと、肝心のところで欲しい重さ暗さが足りない気はするが上々の一冊目。
高めに評価しちゃう原因はスク水、じゃなくて競泳水着だ。それだけでおいしいごはんが食べられる。なんの役にも立たないシーンなのに口絵までもってきちゃったところに負けた。その後の一般受けしそうなところを選ばないところが宇宙人並にズレている。あと、肩出しで脇脇する制服。イラスト的に重要なのは「こっちを見てる」あたりかな。