あかつき/H-2A打ち上げ


18日朝の打ち上げ実況にJAXAiで見てるという人が居て、行ってみるのもいいかなと思ったので、ちょいと行ってきたJAXAi丸の内。朝早いけどラッシュ前の時間なので移動は楽。

到着がけっこうギリギリの時間だったので後ろのほうで我慢。壁の向こう、右奥のほうだと椅子に座れるが、手前のほうは立ち見。
JAXAiそのものはそんなに広いわけではないが、けっこうたくさんの人が来ていて、打ち上げ時には会場内に入りきらないくらい集まった。

声を揃えてカウントダウン、SRB分離にフェアリング開頭。映像があるシーンは楽しいのだが、そうではない衛星分離には見所が無いのが残念。管制の拍手を聞いて成功を知る。良くも悪くも地味。
記者会見とかも中継されるのかと思ったが、それは無かった。衛星・探査機を全部放出した打上後50分程度で中継は終了。即解散で8時には追い出しがかけられる。

人が掃けて空いたところで落ち着いてメディアの取材。親子連れもいた。これはマスコミが喜ぶタイプ。

金星とPLANET-CIKAROSのマスコット人形。解説用の小物アイテムみたいな魔法のステッキみたいな、小さい手作り感あふれる一品。携帯ストラップにでもして売ればいいのに。

来場者がもらえる記念品のピンバッチ。目を細めてみるとガイコツに見えなくもない。パタリロ口だけど。

できれば記者会見で聞いてほしいようなこと。

  • 今回打ち上げた金星探査機のほかに、国際協力で作っている水星探査機がある。だが火星探査機の予定がない。のぞみの後継は考えているか。
  • 国際協力でNASA(TRMMやSOLOR-Bひのでなど)やESA(BepiColomboなど)、ブラジル(Aqua)等などのプロジェクトが今まで有った。意欲的に立ち上がりつつある中国やインドと協力することはないのか。
  • 打ち上げ機がM-VからH-2Aに変更になったことで得られたメリット・デメリットはなにか、探査機に変更点はあったのか。
  • IKAROSなどの相乗りもあったが、H-2Aの能力ではまだ余裕があると思われる。どの程度の余裕があったのか。能力の無駄を減らせるであろうH-2A以外のロケットを使う選択肢は無かったのか。
  • PLANET-Cに限った話ではないが、計画から打ち上げまで時間がかかりすぎている。もっと短い期間で実行することはできないのだろうか。どのくらいの時間をかけるのが現実的なのか、どのくらいの時間でやれるのが理想なのか。
  • IKAROSはソーラーセイルの実証としては初といっていい。このソーラーセイルを実用化し、探査機で使えるようになるのにどのくらいかかるのか。その道筋は見えているのか、将来の展開はどうなっているのか。(http://www.jspec.jaxa.jp/activity/ikaros.html 木星探査を検討している)
  • NASAのDSNへの対抗ということではないが、臼田以外に利用できるアンテナを作ることはしないのか。国内だけでは可視時間が限られてしまう、探査機を運用するためには国外にも自前の通信用アンテナを持つ必要があるのではないか。

質問じゃなくて要望だな。こりゃ。知りたいことやこちらの要望もいいけれど、関係者に願望を喋ってもらえる質問も必要だろう。