いちばんうしろの大魔王 #9 とんだお見合い騒動

神を否定するから不幸なのだと蔑む人たちがいる。だがそうではない、神などいないから不幸な人間も出る。神が人を救うことはない、人を救えるのは人間だけ。
孤児として生き、アクトは冷静に考え、幼い頃から神を否定してきた。信仰のために作られたフィクションには現実ほどの真実はない。アクトの信念を人々は否定するが、教会のシスターたちはアクトの主張を否定しないでいた。その上で、たとえ信じていることが正しくても、社会を動かしているシステムには従うべきだと諭そうとしていた。