地震とか

地震直後の電話は確かに大変だった。発信制限が厳しくまずかからない。うまく発信できたとしても次は相手も制限がかかっていてかからない。必死でリダイアルするしかない。
思い出したように何度かトライしてなんとか実家の家電に繋がりコール音はするものの出ない、留守電にもならない。
多少心配ではあったが、家に被害が出るような場所ではない。家具が倒れたとか食器が落ちたとか程度ならあるかとは思うが、ひとりではないので本格的に困った事態にはなっていないはず。歩いて行っても日付が変わる前にたどり着けるが、そこまでする必要があるのかどうか。
結局当日夕方はあきらめ、翌日土曜朝に連絡が取れて生存報告。6時間ほど停電していたという。なるほど電話に出られないわけだ。向こうからもかけみたようだが、こっち側の制限がかなりきつくてあきらめたようだ。御互い、そんなに深刻になる場所ではないので気楽なもの。


TBSにはじまりNHKも続きUstreamで放送を生配信へ踏み切った。このままなし崩しにネット配信解禁とならないものか。
radikoも一時的な措置として地域制限を外したとか。地震後ずっと繋がらず放送そのものは聞けてはいないのだが、こちらも継続してくれたら嬉しい。


津波の様子を確かめようとしたが、気象庁のデータ*1地震で途切れ、海保のもの*2も直後の津波で針が振り切れたところで終わったまま。東北太平洋岸が全滅している。
アメダス*3に至っては、東北北海道のデータがほとんど欠落している状態。大半は通信関係の問題だったのか、時間がたって内陸部が復旧したが、太平洋岸はいまも復旧していない。


最初の夜の間は情報が増えず、そのことが逆に不安で。明るくなったら報道のヘリが飛んで被害が見えるようになってくるのだろうと考えると、夜が明けなければ怖いものを見ないで済むと、自分でも嫌になるような考えが頭に浮かぶ。そこには助けを求める人がたくさん居るであろうにひどい現実逃避をした。


津波の映像には静かな衝撃を受けた。津波の映像そのものはスマトラのときにいくつも見たが、今回は空撮映像がある。
http://www.youtube.com/watch?v=rWgvX1FGK4I レンズについたゴミか、ヘリの窓枠か何かが映り込んでるのかと思った。溶岩のように陸を侵食していく海が止まらない。
津波の説明がどうしても「波」との差を説明する展開になったりするのだけど、やっぱりそれは根本的に違う。津波というのは水位が上がることなんだ。海面が5m、10mあがる、相対的に陸が沈む。水が移動するのはその過程でしかない。波より洪水のほうが近い。
津波の被害報道を見るたびに「持っていかれたぁ!!」と錬金術師の叫びが頭に響く。


ヘリからの空撮、地上からの中継。それらの映像は何度も使い回しされる。気をつけてないと、生中継なのか録画なのか分からなくなる。どこの映像なのかも説明されないとわからない。時間がたつと、何日目の映像なのかも分からなくなる。放送される映像が時間も場所もごちゃまぜのモザイクになってしまう。
日時と位置(GPS)情報を画面に焼き込んでおいたほうが、『報道』としての価値は高まるのではないか。



携帯の充電もできる手回しラジオが話題らしい。手回しの発電機が付いたラジオというのは何種類か出ている。ラジオとライトだけのものから、携帯の充電もできるというものもある。充電用のコネクタはUSBに統一してほしいものだ。http://www.sony.jp/radio/bousai/icf-b01/

非常用の単三電池というものもある。水を入れると何回かつかえる水電池というもの。つい先日、ヨドバシの店内をうろついていたときに気が付いて感心してみたところ。充電池並の値段でお安くはないので本当に非常用。
とりあえず充電器ブームが来るよ、絶対。エネループ手回し充電器とか作ってもらおうか。手回しだと疲れるから自転車にくくりつけられる充電器にしたほうがいいかな。