となりの関くん #2 将棋

叱られて少しは学習したつもりであるが、それでも隣で何やらやっていたら気になる。
ついつい見入ってしまい、机の上で関くんが作り出す物語の形を想像する。最初に用意した盤面はまったく意味を成さず、将棋の枠にとらわれない激しい物語が繰り広げられていた。
本来ならば成ることなどないはずの金が、王を裏切って倒し新王と成った。反逆を企てるものは許さず粛清し、部下たちを恐怖で支配する。そうこうして内部で争ううちに、敵の包囲を受けてしまい窮地に立ち、元金の悪王は部下を見捨てて一人逃げ出す。
その悪しき魂が許せず、横井さんは熱くなってしまった。正義を取り戻す為に、ついに関くんの物語に武力介入を試みた。