筑紫哲也NEWS23

特集『60年目の卒業式…台湾元少年工たちの戦後』
かつて日本に編入されていた台湾から日本へ来て働いた少年工に対する卒業証・在職証明書発行の話、ですがこれは一月前のニュース。
わざわざ一月遅れで取り上げるのだから、証書授与後の元少年工達を追っかけるかと思いきや、そんなことは無くて来日の経緯や理由の簡単な説明と、それを劇に仕立てての反戦運動の話。
反戦を喧伝したいのはいいけど、彼等は決して嫌々日本に来たわけでも連れてこられたわけでもなく、日本が台湾人一般に対して募集した中で日本で学び日本で働くことを望んで来た人たちです。敗戦のために中途で台湾に戻らされたため、その後、日本に来たことを第三者に示せるものもなく、普通の台湾人として過ごしたのです。
マイナスとなるような事は無く「驚くほど反日の意識が無い」というのは当然であり、まず反日ありきなコメントをつける意識が問題。結局、この特集で何を言いたいのか。戦前戦中を知っている台湾人は反日じゃないよ、ということか。
日本に働きに出た=日本協力者として大陸から来た人たち・国民党からひどい扱いを受けた可能性は否定しませんが。