空想と現実

本宮ひろ志国が燃える」の休載、削除修正がらみでこれも取り上げさせてもらう。


、「鉄馬は走りたい」の著者小牟田氏が「AERA」の鉄道をテーマにした「鉄学の道」という特集で取材を受けた事に始まる。インタビューを受けた彼が「鮮鉄」「満鉄」という言葉を使った事と記事で「ソウル(当時は京城)」と書かれていた事で全外教という団体がAERAに抗議をした。編集部は抗議を受け入れ謝罪訂正文を用意する所まで行っていたが、その間、驚いたことに彼には編集部から何も連絡が無かったのだ。たまたまその抗議の経緯をネット上で発見した人が、こんな事が起きていると彼に知らせて初めて小牟田氏は事態を知った。最終的に「AERA」は11月22日号で「お詫び」を掲載する。
国が燃える」でも同様であるが、何度でも言おう。どういうベクトルの内容・反応であれ、封殺して良しとするのはやめろ。
そうではない、間違っている、正しくはこうだ、と声をあげ、それを公表することは一向に構わない。

 改めて、「鮮鉄」「満鉄」「京城」といった略語や表現が持つ差別性を語るまでもなく、『AERA』編集長をはじめ編集部のみなさまは把握されていると思います。しかし、とりわけ「鮮」については、朝鮮の名称をめぐり朝廷の朝につながる「朝」を使わせない、使わないといった説も含めてあり、「鮮人」「半島人」「鮮鉄」「京城」等は、植民地時代から帝国主義用語として使用され、侵略が進行するなかで蔑視観が強められ、マスコミが使用し、広く日本人に知らしめてきたもので、責任は大と感じています。
 こうした表現に出会うたび、在日コリアンの多くが悲しみ、日本の学校に通う在日コリアンの子どもたちは呻吟しています。それでなくても在日コリアンに対する差別が厳しい状況にある中で、こうした表現は許すことのできない表現であり、強く抗議するものです。 石原東京都知事は、「鮮人」「第3国人」「犯罪は外国人」等の発言をくりかえし、外国人差別排外を扇動していることはご存じでしょう。今回の表現は、そうした扇動暴言を支持するものであり、「安易に使用した」「チェックがうまく機能しなかった」などという理由ではかたづけられないものです。
 つきましては、下記の2点を強く要望いたします。誠意を持ってお答えいただきたいと思います。

1.こうした表現が使用され、掲載されたことについてどう感じているのか。また、編集の時点でこの表現についての点検はなかったのか、文章でご回答下さい。
2.謝罪と訂正文を掲載して下さい。
少なくとも、当時使われた語のはずで、過去を振り返って記述する場合には必要なものだと思うのだけど。むしろ表記をゆがめてしまったら過去にあった真実を覆い隠すことになるのではないかね。
そんな語は使われてないと言うのなら訂正は正しいけど、抗議してる本人も、使われてたと言ってるし。単なる不快感の表明?それとも歴史修正主義
そういえば、鮮鉄って、のぞみとかひかりが走ってたんだってさ。まずい、これを世間に知られたらひかりとのぞみ、新幹線は××(特別な配慮により伏字)が発祥って言われちゃう。日本人が××(格別な配慮により伏字)から奪ったとか言って謝罪と賠償を求められちゃうかも。鮮鉄は存在しなかったことにしたほうが得策かもしれない。