NTT

あにてん あかまに

http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2004/11/post_15.html
細かい時期を覚えてないが、1997年春ごろ、ADSLの有効性を宣伝する報道がNHKでなされてた。告発というほどのものではなく、朝の番組の一コーナーでとりあげただけなのだが、ADSLというものを知ったのはこれが最初だった。
日本ではアナログ回線が普及し、NTTはネット利用にINSを勧めている。一方、韓国では国策で新興住宅地を中心に光ファイバーを敷設しているが、都市部の古い集合住宅では光化が進められない。そうした状況の中でADSLが注目されているという内容。
ADSLの導入が日本で出来るのかという質問をNTTに投げかけたら、既に内部でADSLの研究が行われていて、INSとの干渉が起こるために日本では利用できないという。更に、家庭用の通話用じゃない通信回線は光へと移行(当時は2004〜05年ごろに一般向けのサービスを始めることを想定していたと思う)することになってるから、数年しか使わないものへの投資もリスクを侵してADSLを導入するメリットもないという回答でシメ。
このあと、一般に大きく喧伝されたというほどではないが、新聞や電子系雑誌メディアでADSLが取り上げられたことでNTTは過剰なまでに反応し、対応に追われる(5/20 5/23 5/30)ことになる。ADSLをやる気はないのだと思ってたので、この急展開は意外で、ポーズだけに見えたのだが、結局、研究はしていて、めたりっくの発表で腰をあげ独自規格を立て、Yahooの参入で攻勢に出たようだった。
当時、256Kの回線で外と繋いでるネットカフェに居て取材を受けたから、日本の遅い回線の例という扱いがだいぶ不満で覚えている。当然、256Kの回線は光ファイバーだったりするわけですが。今にして思うと韓国との比較ってあたりに妙な臭さがある。韓国はこの後、財政が混乱し、通信関係の企業も経営がまずいことになったらしいけど、一度進み始めた道は止まらず、ブロードバンド大国を自称することになる。個人的にはADSL推進派を黙らせるために、光を前倒ししてくれと思ったのだが、今はADSLに頼ってる。


ついでに
22日分。日本はイトカワ探索のはやぶさを先鞭に小惑星を目指すのがよいかもしれません。小惑星を探査し、さらに地球・月周回軌道へ運び、アクシズルナツーの実現を。でも資源採掘って制限されてたっけ。
12日分。馴れる・戸惑うという言葉のさすものがNHKの人とテレビマンの人とで少し違うもののようでもありますし。入れ物を作る側からすれば、現場の声も聞いて、カメラを回してしまえばなんとかなってしまう程度の差。カメラマンとしては微妙な差が、うまく言葉にできないけど、あと一歩のところでなにかが足りないという感触になるのではないでしょうか。
即興性の少ないスタジオ撮りはすんなり移れると思いますが、ハンディを活用するようなものは少し時間がかかるでしょう。でも、導入初期にはスタジオが先行しますから、カメラを持って飛び回るような人には画面に馴れる時間の余裕があります。根本的な映像演出手法・カメラワークは変わらないですから、経験だけでなく演出知識をもっているならそう時間がかかることもないでしょう。経験だけでなんとかなってるという人にはつらいかもしれません。ありきたりですが、ワイドへの移行が楽かどうかはカメラマンの個人の資質によるというところになるでしょう。テレビで育ったか、映画に学びながら育ったテレビマンか、というあたり。むしろ16:9に馴れてしまうと、4:3では画面に収められず戻るのがつらいことに。根拠はないけど。
でも、カメラのあと、ニュースやバラエティで文字を入れたりする画面の作り方は当分混乱するかと思います。さらに4:3と16:9が混在する現在の状況は更に混乱を酷くするような気もします。有無を言わせずいきなりワイドへ移行としたほうが、順応は早いですよ。テレビ特有の表現手法を活用するニュースやバラエティとは逆に、ドラマやドキュメンタリーは苦労は少ないでしょうし、実際、ドラマは機器の導入に伴って、上下に少し黒枠を入れ、左右を切るという方法でワイドを意識せず放送するようになり、だいぶワイド化が進んでます。