朝鮮

http://d.hatena.ne.jp/twcu-og-saitama/20050220
創氏改名に関してはhttp://d.hatena.ne.jp/bebebe/20050203#p6に簡単にまとめておきましたが、

  • 併合前は改姓が可能だった。
  • 創氏改名は『創氏』と『改名』なので『姓』および『本貫』は関係ない。
  • これによって公の場では姓名ではなく氏名が使われるようになった。

というわけで、創氏改名によって『金という姓を金沢としました』はありえない話で、正しくは『金という姓をもとに金沢という氏をつけた』のであり、姓は金のままです。
朝鮮において、また、かなり廃れていますが日本においても、『姓』は氏族名(=ルーツ)を表します。これは家族名を表す『氏』とは異なるものです。日常、日本では姓と氏は区別されず同じものを指して使われてますが、両者は異なる性質を持つものだということを理解しないと、創氏改名を語ることはできません。同様に姓や氏と混同されるものに名字・苗字がありますが、これは姓と氏の中間的なもので、分家した場合などにつけられる一族名です。
氏族システムが朝鮮内では重視されてることを分かった上でそれを維持し、日本と同じ家制度を導入する方法として創氏を取ったのです。一国二制度・三制度という状態から最終的に一つの国家制度へと移行するための途中経過でしょうし、それを批判する意見なら聞きますが、『創氏改名により先祖伝来の姓を失った』として批判するものは無視すべきです。
もっとも、朝鮮人に日本人風の氏名をつけられると朝鮮人と日本人を区別できなくなり、朝鮮人を日本人より(給与等を)低い地位においておくことが出来なくなるわけですから、歓迎できるものではなかったのですが。