右とか左とか

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050220#p1
右だとか左だとかという政治的思想という部分のネットでの反応ってのは、主に権力への反発、つまり反体制・反権力だと思うわけよ。それも、メディアという権力への反発で、言うならば、反反体制。
右であるところの政治的権力へ対するメディア・マスコミが左であるなら、それに対して反応するネットの声が右であるのはそう変な話ではないと思う。反論とか反対、という発言・行動は非常に簡単にできるものだから。思想で大事なのはそこから、各々がどうしたいのか、この世界をどうしたいのか、という部分を語り、求めることでしょう。左寄りに分類される意見に現実性が感じられなくて、私はたぶん右寄りなのです。
ブログや日記、2chをはじめとする不特定多数の掲示板だと、その多くは今、目の前で起こってることに対して反応したものになります。これがさらに実況チャット・実況掲示板といった、『今』だけがあるような場所になると、目の前で起こっていること、テレビが語ることに対してツッコミを入れるという形が中心になってきます。ある意味、かつて権力に抑えられていた意見をメディアが報じるという図式から、メディアが抑えていた意見をネットで語れるという図式に変わりつつある。
たぶん、そうした人の多くは、30年前なら左とされたような行動を取っていたでしょう。行動の原動力となる対象が移っただけのことです。メディアに居る人々や、ここ30〜40年で権力化・利権獲得した人たちは、かつて批判の対象としていた位置に自身がいることを自覚することが必要じゃないかと思います。当然、今ブログなどで自分の意見だとして声を上げてる人たちも、自分が批判の対象となりうるのだと自覚すべきなのです。
スクラムだかなんだか、フレームが起きて閉鎖してしまったものがあったが、自分が批判の対象になる可能性を考えられなかったんだろうに。