ロケット

トラブルでカウントダウンが1時間あまり停止し、打ち上げは18時25分に変更。
ライブ中継をRealで繋ぎっぱなしにしてたら打ち上げの頃には5分ほど遅延状態。そういえば、Realは繋いだままだとずるずる遅延するんだっけ。送出時間との差をチェックするような仕組みになってないのか。RealPlayerを再起動させたら1分程度になった。打ち上げ20分を経過して、再びWindowsMediaも繋がるようになったのだが、Realより10秒ほど遅延してる。
テレビでは、打ち上げ直前はフジ、打ち上げ後の最速はTBS、NHKは7時のニュースでトップに打ち上げシーンを入れ、放送中、衛星分離から5分後に成功の報告が入る。生中継できた局はなかった。
打ち上げ時間が繰り下がって周囲が暗くなったため、打ち上げの炎で周囲が照らされ、光が雲に吸い込まれてゆく面白い画が取れていた。


チャットを眺めていたら、打ち上げの方角と軌道について少々誤解を持ってる人がいるようなので、ちょいとメモ。射場がある種子島は北緯30度・東経131度、ここから真東に行くと、西経139度で赤道を越え、南緯30度・西経49度、ブラジル南部あたりに到達する。ロケットの軌跡投影図が東南に向かってるように見えるのは、地図の問題。地球儀が近くにあるなら、十字に組み合わせた紙をあてて、方角を確かめてみることをお勧めする。
結果として、ロケット打ち上げ直後の低軌道にあるうちは赤道に対して30度傾いた円軌道ないし楕円軌道を通るようになる。この軌道を約一時間かけて一周するうちに地球は同じ時間分回転するために、一周しても打ち上げた場所の真上にはこない。シャトルの軌道図などで、世界地図の上を正弦波のようなグネグネとうねった何本かの軌道が描かれるものを見たことがある人も多いと思うが、これは傾斜を持つ数周分の円軌道が表示されているのである。
MTSAT静止衛星なので、ロケットにより投入される傾斜――種子島の場合は30度――を持つ低高度の円軌道から、加速して楕円軌道をとり、傾斜0度を持つ高度3万6千キロの円軌道へと移動する。
28日追記・発射方位角102度とのことだから、真東より12度南向きでした。