コミケットスペシャル4

コミスペ4、30周年記録本、1日乗車券

なんか、てっきり日曜だと思い込んでて、墓のことがあって行けないと決め付けてた。21日は月曜だからだと知ったのが先週の金曜の夜。おかげで、予備知識どころじゃなく準備もできずに土日を過ごし、コミケを迎えることになってしまったのです。
最後まで悩んだのは、設営に行くかどうか。設営のあと、第一部の始まる8時までどうやって時間を過ごせばいいのか分からなかったので。屋台村とか4階で過ごせたのですね。前日昼〜夜に睡眠をとっておくということができない状態だったので、睡眠をとって余裕を持って参加しようということにして、家でいつもどおりに日曜夜のテレビ視聴。ところが、ふと思い立ってバラされたままのノートPC組み立てという作業にとりかかってしまい、これで朝を迎えてしまう。わざわざ設営をあきらめておいてこれでは意味が無い。なんとも計画性の無い。1時間ぐらいで済むと思ったんだけど、たらたらと4時間ぐらい掛かってしまったのも誤算。さすがに1時間だけ布団の中で目をつぶって仮眠を取りましたが、コミスペが気になって目が冴えて、とても休めたものではなく、目をつぶってただけ。
会場には9時半頃到着。開場から1時間以上たってるので、既に入場列などあるはずもなく、すんなり一般参加。2時間ぐらいで1Fのサークルを一通り回れたでしょうか、それでもまだ余裕で午前中というところに普段のコミケとの感覚の違いを感じつつ、企画・イベントも見てまわる。普段、スタッフ用で一般開放されていない西2階の商談スペースに入れたりして新鮮。だれてるとこととかあるし、何がどうなってるのかがつかみづらく、散漫な印象のイベント。一方、4階のほうは音と人が入り混じり、何がどこでどうなってるのか分からないごった煮イベント。ごった煮のほうが、お祭りっぽくて好きだが、個々の企画をちゃんと楽しもうとするには個室化の方がいい。
昼前、休憩がてら外を覗いたら相当な人数の第二部の入場待機列ができていて驚く。ビッグサイト正面にできた団塊を屋上に回し、時間と共にそこからあぶれたものはさらに入り口付近の2Fにも展開。
第一部は、普段1日目を中心に配置されるジャンルが主で、全体にまったりだったのだが、第二部は創作系があるものの男性系が軸ということもあり、なんだかいつものコミケ並みの混在具合。てことは、いつものコミケをそのままスケールダウンした人数が来てたってことになるか。人が来るのはいいことだが。二部の入場列は解消に30分程度を要した。規模を考えると、少々入場に手間取ってしまっている様子。だが、そんな混雑も18時をまわると落ち着いて、まったりモードに変わる。こんな時間に即売会、ってのもなんか不思議な感覚だな。ふと外をみると真っ暗だし。
人出がそれなりで、各自がサークルを回るのに使える時間は大して変わらず、そもそもスペースを回るスピードに違いが出るわけはなく、それでいてサークル数はコミケと比べて断然少ないということが影響したのか、コミケよりも本が出たという話。
最終的に粘って21時の閉会拍手と撤収作業のイス・机の積み上げにちょっと参加したが、30分頃撤退。反省会まで居るつもりだったが、なんとなく居場所がなくていたたまれなかった。このまま、ヨネザワンのメッセージを聞く機会は訪れないママなのか。
20時にロックアウトされるはずのビッグサイトに居るということがなかなか新鮮。朝出て夜帰ってきたのに、何日も留守にした家に帰るような気分。二日分あったからかな。
さて、今回のコミスペ、堪能できたかと言われると微妙。一人で行動してると、どうも淡白になってしまってなかなかノリきれず、いまひとつ企画を楽しめない。人と一緒にいると、目の前のものにたいして話し合ってみたり、背を押して押されてみたりして参加することになるのだが。あと、金が無くて屋台村避けてたし。ひととおり食ってみたかった。


ビューティフルドリーマーたちの求めた夢の楽土、たった一日出現する永遠の学園祭。今日が終わっても、一度できたことなのだから、またできる。次を夢見ることこそが永遠の証。
実際にできあがったのはコミクリの巨大版とでも言おうか。コミクリも2とか3のときはそれなりの規模で、よくわからん企画があったり、いいものだったのだが、段々縮小してしまって。コミケ2週間前の開催なんてことをやったあたりからおかしくなったな。
もともとクリエイションは、新人がぶっつけ本番で最大のイベント・コミケに挑まなくてはならないのを避けるための現場研修・教育システムという役割を持たせ、コミケではできなくなってしまった遊び心を発現させられる場として作られたものだったが。
手ぶらでコスプレって、男性サイズばかりの女性衣装を貸し出すコミクリ定番のやつじゃないか。それで女装が多かったのかとも思ったが、メイド服は一部のイベント部隊の制服であったらしいな。ヘタな女性より女装のほうがマシだったりするから存在の否定はしない。
もういちど、コミクリとの連携を復活させて、コミケコミケとの谷間、春休み時期に今回のスペシャルのような、単なる同人誌即売会に留まらないイベントを開けるようにはならないだろうか。
あと、土曜開催で遅めの時間にやっていたテナッセンってのがあったな。昼過ぎに始まり、夏の暗くなった頃に終了するという。いつのまにかコスプレイベントになって消滅してしまったが。
こういった、定常的なものから外れてチャレンジャー、実験的なことができるエンターテイメント空間としては、コミティアXなんてのも。祭りとするか、SF大会よろしく分科会風にするか。前者だと混沌として、巨大化すると崩壊し、後者は全体化に苦労する。どっちがいいかというものでもないから、それぞれの項目の目的に応じて選ぶしかないか。あ、今回はコスプレのできる時間がかなり長かったようだな。

  • コミックマーケット30'sファイル …半分はコミケットそのものの記録、あとは座談会や分析・総記的記事、メディア報道等の記録。流行作品の年表やジャンルコードの変遷など、資料的にかなりがんばった出来。
  • 萌える弾幕STG もえだん (D.N.A. SOFTWARES / Studio Ramble) …やっと出た、ほんとに出た
  • もうちょっと縞々だったらストライク!! (ねここはうす) …コピー誌
  • プルとアクシズと (BLACK LIST) …エロ、ZZプル・プルツー、役者設定
  • E.C4.m. (ザンクロー) …エロ、フルカラー
  • [既刊] Sunでいず (金満商事) …マシュマロ通信


で、第一部と第二部の間、企画やなんやらをまわってればいいのに、台場に避難してました。ゆりかもめの一日乗車券(800円)を買ってしまったので、使わないとなどと思って。バスは21時台までしかないので、いつも使ってる都営都バス一日乗車券(700円)という選択はできなかった。
連休ということもあって、ビッグサイトよりも人が多いわ。たいていはカップルとか親子連れとかだし。
化粧品の新製品イベントがあり、そのスタッフがナースメイド服でビラを配布していた。メンタム少女みたいな飾りの少ないもので大きな袖がつき、胸にLUXと文字入り。かぶりものはナース帽ではなくカチューシャ。まったく、なんつーコスプレさせてるんだか、当然プロだから美人ぞろいで眼福眼福。イベント会場に10人以上いて、ビラまきを数人見かけたから全部で20人ぐらいいたかな。
今日は羽田への進入機が近くを通っていたので、なかなか壮観な光景が。ポケモンジェットらしきものを撮り損ねたのが残念。操縦士の好みや癖なのか、機によってけっこう航跡が違っているのはともかく、間隔が極端に短かったりするのをみかけて気になってみたり。
どうでもいいが、あんなところにこっそりゆったりと休憩できる場所があるなんて。活用するのはヤバイと思うけど、喧騒を逃れて休憩や一服したい向きに。
第二部待機列の写真をいい場所で撮りたかったが、会議棟にはなにやらイベントが入っていて、進入できず、断念。