ソルティレイ #22/#23/#24(最終回) わたしと彼女と、少女の想い/Final message/これから

テレ朝よおまえもか。恐怖の3話一挙放送。
ロイたちがRUCに潜入できるよう、囮を名乗り出るアクセラ。戦闘力のないアクセラひとりにやらせるわけにはいかないと護衛についていくソルティ。でも、そのソルティをまいて一人になって行動。実はロイたちを囮にして自分が潜入することが目的だった。システムを乗っ取り、その機能を使い、仲間を殺された恨みを街ごとアシュレイを消して解消するつもり。壊れたわけでも誰かに操作されてるわけでもなく、自分の意志で行っている。
手っ取り早く止めるために、アクセラごと倒そうとしたローズを邪魔するソルティ。街を守ろうとするローズとソルティの戦い。
シルビアやセリカが殺されてしまう事態に気付かずにいたことを償って責任をとるのだというローズ。未登録市民もなにも関係のない平等な世界を作りたい、ずっとそう思っていた。でもそんな話には誰も振り向いてくれなかった。だからその理想を実現できると言うアシュレイと手を組むことにした。
でも、目の前のアクセラを倒して、ローズが責任を取っていなくなって、それでいい訳がない。そこにはローズもアクセラもいる、誰も欠けずに一緒に過ごせる幸せな世界を作りたいのだと説得するソルティ。
一緒に居て欲しいという言葉に動かされたアクセラは射撃を止めようとするが、システムは中止を受け付けない。勝手に動くシステムを何とか操作して空へ向けて撃たせたら、跳ね返ってシステム丸ごと消滅。
過去、この星へやって来た移民船の乗員だったアシュレイ。他のものに先駆けて降下したアシュレイは地下都市を作って次の降下を待っていたが、いつのまにか続くものはなくなってしまった。まだ降りてこない恋人を待ちつづける生活の中、事故で死にかけたアシュレイにエウノミヤは初のリゼンブルを施した。
エウノミヤに従い、RUCを作って管理者となったが、それでも移民船の様子は分からなかった。移民船の状況を確認するために、エウノミヤに付けられたリゼンブルを外して自ら宇宙へ上がろうとしたが、オーロラシェルターからの光に焼かれ、発射台ごと破壊された。それがブラストフォール。
活動を止められたエウノミヤの本体を最後の手段にと直接操作しようとするアシュレイ。
止めようとしたソルティとローズを触手で捕らえ、どちらかを殺せば残りは生き残らせてやるといかにも駄目な悪役らしいことをロイに持ちかける。ロイをパパと呼ぶふたりに、ふたりとも俺の娘だと言うロイ。アシュレイに力ずくで逆らって、触手に倒されるロイ。
ロイに注目してる隙に、自分に絡みついた触手からエウノミヤにつながり、逆にアシュレイへ攻撃するソルティ。ロイにとどめを刺して終わりにしようとするアシュレイを後ろからぶっすりして解決。
ソルティは自分の記録をアシュレイに伝える。移民船に乗っていた人たちは既に全滅したこと、そして再会を待ちつづけたイルミナがアシュレイに残したメッセージ。もう生きていないと認めたくなくて知らないふりをしていたアシュレイ。
もう管理の役目は終えていいと、エウノミヤを眠らせるソルティ。危機を脱した街の人たちには新しい関係が作られ、ローズやソルティが願っていた世界が訪れる。
あれれ、1話残して終わっちゃったぞと思いきや、ここで危機をもう一発。
三隻あった移民船のうち、宇宙に残っていたエイレネ(島本須美)は地上の人を消して世界を再構築しようと、墜落に向けて動き出していた。
エウノミヤと同じ移民船の管理コンピュータ・エレイネ、そしてもう一つの船の管理コンピュータはリケ、ソルティ。
落下を止めるには直接乗り込んで操作するしかない。宇宙へ上がるため、アシュレイがかつて作ったロケットを使ってエレイネに向かうことにしたソルティ。せっかく作り上げたこの世界を壊さないためにできること。帰ってこれないかもしれない遠い場所での戦いに、別れを悲しみながらも送り出す友たち。失敗してたら船が落ちてくる、成功しても破片が街に落ちて駄目になるかもしれない。どっちでも駄目なら行くなと止めるロイ。
ソルティはエレイネのしたことも知っていた。自然現象ではなく、空からの攻撃がオーロラシェルターをつくりあげ、ブラストフォールを起こし、人間の遺伝子を変えた。伝染病で移民船に乗っていた人たちは死んでしまったが、採取されたDNAはデータとして保存されている。これがあれば人間は死なず、さらにデータならば感情に左右されることもなく生きていける。地上の人たちはもう必要がないから消してしまおうという考え。
データだけで生きているとは言わない、人間には感情が必要だと反論するソルティ。そんな人たちが自分を家族として、仲間として扱ってくれる。宇宙船のコンピュータ・リケではなく、ソルティ・レバントとして、帰りを待っててくれる人がいる。それを守るために戦う。
八百屋の養女になってしまったネコミミ少女。ローズは盗賊としての経歴を隠し、未来を作るために選挙に。ソルティの帰りを待ち続けるロイ。さらに時間が経ち、宇宙へ出て自らソルティを探し始めたロイ。歌に引き寄せられて見つけ出した意識のないソルティが、ロイの思いで再び動き始める。
このたった三話の間に、敵がめまぐるしく変わり、息もつかせぬ展開。一旦話が終わった後の最終話にはかなり驚かされたが、きれいにまとまってよかった。この展開に涙が止まらない。中盤の展開には不満であったが、終盤だけはかなりいい感じでまとまってきっちり終わってくれた。
一話完結ではないので今日だけはまとめて見れてむしろ良かったという結果。最終話だけ取り出しても一本の作品として見れるだけに、バラで見せられたら蛇足に感じそう。