飛行機開発とソフトウェア開発


ソフト開発者が造った飛行機には乗ることができない--オラクル幹部がパッチ偏重を批判
 Oracleの最高セキュリティ責任者(CSO)が、ソフトウェア業界にはバグの多い製品を販売するメーカーがあふれており、「ソフトウェア開発者が製作した飛行機には乗ることができない」事態に陥っていると発言した。
 同社のCSOであるMary Ann Davidson氏は「大半のソフトウェア開発者が、安全性やセキュリティ、信頼性といった観点に基づいて思考する訓練を受けていない」と、業界の現状を酷評した。開発者は「パッチに次ぐパッチ」をリリースするという風潮に慣れきっていて、ソフトウェア市場を危険にさらしているという。
飛行機って開発を始めてから正式リリースされるまで少なくても5年やそこらの時間が平気でかかりますが。商品として完成するまで、最初の発表から10年とかかかったりするんですが。いまだにボーイングの看板商品になってる737や747は30年以上(途中メジャーバージョンアップされて)売られ続けてますが。その間にいくつも事故(どちらかというと運用やメンテナンスが理由だけど)を起こしてますが。運用・メンテナンスマニュアルのパッチが出されたり、市場に出てる機体本体の改修がなされたりしてますが。
一番大きい違いは、安全に関する基準が策定されていて、それをクリアしないと市場に出せないというところですかね。

同氏は、「わたしは先頃、CSO Councilに参加しているCSOを対象に非公式なアンケートを実施したのだが、彼らの多くは、ソフトウェア業界に規制を設けることが必要だと考えていた」と述べた。
 だが、そうした規制が設けられたとしても、それは業界の自業自得だと、Davidson氏は言う。
だからこそ、ここに繋がるわけだな。一般には規制と取られるだろうが、リリース基準はメーカー外で決め、完成後に外部の組織でチェックを受けたものでないと販売できないようにするようなシステムをつくらなければ安全は確保できないと。