ミサイル

自衛隊がミサイル発射を事前通告してないという話。


自衛隊の火炎弾で漁船が避難、兵庫県が抗議
 兵庫県香美町沖約130キロの日本海で25日午後3時55分ごろ、同県香住町漁協所属漁船の乗組員が「近くの海上に航空機が飛来し、直後に海面に5本の水柱が上がるのを目撃した」と香住漁業無線局を通じて県に通報した。
 県が周辺で作業中の漁船10隻を避難させ、水産庁などに確認したところ、航空自衛隊が空対艦ミサイルの性能を実験するためのフレア(火炎弾)を発射させていたと判明。
 県は26日、防衛庁に対し、「致命的な結果につながる可能性も否定できない」として、周辺に船舶が確認される海域で訓練を行わないよう抗議した。
 防衛庁によると、航空自衛隊飛行開発実験団(岐阜県)の性能実験で、近くを航行する海上自衛隊護衛艦が数十メートル先の地点に、敵ミサイルをおびき寄せるおとりの「フレア」を発射したという。
 同庁広報課は「ミサイルを発射した訳ではなく、事前通知の必要はなかった。漁船からは20〜30キロ離れており、危険はなかった」としている。
 県は、7月中にこの海域で射撃訓練を実施するという通知を事前に得ていたが、「船上から機関銃を撃つ程度」との認識だった。
 漁船は香住町漁協所属の誠竜丸(19トン、6人乗船)で、「飛行機が爆弾のようなものを投下したと思い、混乱状態になった」と話している。

兵庫県「ミサイル試験で漁船避難」・防衛庁に抗議
 兵庫県井戸敏三知事は26日、防衛庁が25日夕に兵庫県沖の日本海でミサイル性能試験を行い、試験海域付近にいた地元漁船が恐怖を感じて現場から緊急避難したとして、防衛庁水産庁に抗議した。漁船には数人が乗っていたが、けが人はなかったという。
 要請文などによると、25日午後3時55分ごろ、兵庫県香美町の北方約130キロの日本海で、同県香住町漁協所属の「誠竜丸」(19トン)が漁具の回収作業中、航空機1機が低空で旋回した後、4、5キロ先の海面に5本の水柱が上がった、としている。同船や漁業関係者などに事前の通知はなかったという。
 要請文は「今回の事態は、致命的な結果につながる可能性も否定できず、このような事態が二度と起きないよう強く抗議する」としている。一方、防衛庁によると、同海域付近では25日、航空機と船を使い、ミサイルの性能を試す訓練を実施したが、航空機からミサイルは発射していないという。ミサイル標的関知の性能を確かめるため、海上の船から熱源を数発打ち上げたといい、同庁は「その際の煙を水柱と見間違えたのではないか」と話している。
4、5キロ先」と言ってるのは、この距離が漁船からみた水平線までの距離だからだろう。高さ2mで見たときの水平線は5km先だという。
漁ではなく韓国の漁船が捨てていった漁具を回収する清掃作業中だったって部分も記事には無いな。情報を網羅してる記事が無いのはなんだかな。報道に個性は要らない。
問題は「同船や漁業関係者などに事前の通知はなかった」という点かな。

2006年205項 本州北西岸 − 若狭湾北方 射撃及び爆撃訓練
 期 間  平成18年7月1日〜31日の日曜日及び祝日を除く 0700〜1900
 区 域  5地点で囲まれる区域
(1) 39-27-10N 136-09-49E
(2) 37-14-11N 136-09-49E
(3) 36-33-11N 134-44-50E
(4) 37-40-10N 133-24-50E
(5) 38-33-10N 134-01-50E
 備 考  自衛隊航空機による空対空射撃及び空対水射爆撃訓練
 海 図  W162(FW、LCW共)−W1154(LCW共)
 出 所  防衛庁航空幕僚監部

日本航行警報
番号:06-1133   発表日時:2006年06月25日 17時
若狭湾北、
爆撃、7月1日、3日−8日、10日−15日、18日−22日、
24日−29日、31日毎日0700−1900、
37−14−11N 136−09−49E
36−33−11N 134−44−50E
37−40−10N 133−24−50E
38−33−10N 134−01−50E
39−27−10N 136−09−49Eで囲まれる海面。
『通知』は出てくるぞ。漁協には情報来てると思うけど。ひょっとして、欲しい『通知』ってのは、「今から撃ちます」「今撃ちます」とか言って欲しいという話なのか。近くの船に無線で呼びかけろってことか。
自衛隊側が漁船までの距離を把握しているところをみると、通知した区域に民間船が居るのを承知した上で、安全な距離だと判断したからやったんだろうな。
いやそれより、日祝は自衛隊もお休みなんですかとか言ってみたかったり。