ミサイル

テポドン日本海着弾(落下)の後、日本もミサイル持ってて撃ってるじゃないかと言っているものを見かけたり。ミサイルという名前でまとめられてしまっているために区別できてない、区別したくない人が居るようで悲しい。

対空・対艦・対地ミサイル等、自衛隊で言うところの誘導弾。

それぞれ目標が違うし、射程距離も違うが、基本的な目的はおなじ。WW2以前でなら大砲が持っていた役目が、今はミサイルの仕事となっている。
近づいてきた敵を潰したり、敵に近づいて潰したりして、相手の攻撃を止めさせるために使う。これらは相手が目視や望遠鏡(光学)、レーダー(電探)などで直接確認できる距離で使う道具です。
射程距離は、自衛隊が持っている対艦ミサイルで100kmとか150kmというあたりが限界。ミサイル以前の時代だと大和の主砲が40km。地球の丸みで遠くは見えなくなるので、むやみに射程を延ばしても使い用が無いし、見えない相手は狙えない、当たらない。

弾道ミサイル巡航ミサイル

エンジンがついてるのにわざわざ弾道コースをとるのが弾道ミサイル
相手に近づいて対象をひとつひとつ破壊するミサイルとは違って、反撃されないよう離れたところから狙って施設ごと破壊することが目的。射程距離は短いものでも数百km、長いものは1万kmを超える。
着弾で味方・自軍が巻き込まれる心配をする必要は無いし、個別の建物や敵機単独でなく敵基地そのものをまとめて破壊したほうが確実であるから、破壊力の大きな弾頭を積むことになる。多弾頭にしたり、NBC(ABC)弾頭を使ったり。当然、基地ではなく都市を標的にすることもできる。
巡航ミサイル弾道ミサイルとほぼおなじ目的に使えるが、高高度を飛行して大気圏外に一旦出る弾道ミサイルと違って低高度を飛ぶため、運用するには標的までの途中経路の正確な地形図・地図が必要となる。これはオートパイロットで飛ぶ飛行機だと思えばいい。


自衛隊が持っているのは前者のみ。北朝鮮弾道ミサイル発射で急に沸いてきた敵基地攻撃能力ですが、これを実現するには、敵地に近づいて対地ミサイルを撃つか、巡航ミサイルなり弾道ミサイルを使うかという選択になります。