最近寂しいIRC界隈

http://home.elmblog.com/blog/001013.html 人生は恐れを知らぬ冒険か無か November 11, 2006 日本のIRC事情
とまぁ、はてなのは以前に少しいじったわけだが、改めて見回してみると、その当時の状況からかなり後退が進んでしまっている。JP-chatは潰れたかね。でもキーワードにあえて書かなかったleaf.nervはまだ生きていた。あと、匿名IRCIIPとかもあるけど。ユーザ向けに置いてある3webのIRCサーバーがまだ生きてて外からもバリバリ繋がってびっくりした。


ちょっと前、ドリームキャストが出たときのIRC界隈はとっても大騒ぎだった。ドリームパスポートのチャットがIRCだったものだから。サーバーのアドレスがわかったとたんに押し寄せる国内IRCの有名人たちやその他大勢、しかし接続制限256(多分)で繋がらない繋がらない。pirc組は自動接続だからいいものの、それでもへたすると再接続に30分とかかかる。
チャンネルに入ってきて開口一番「おんないる?」が定番だった。もうネット初心者とかそういうレベルじゃない、オマエラがネットに求めているものはそれなんか。だけど「おんな」はいないと答えるとさっくり抜けていったり、さらっと別の話をはじめたり、行動はかわいいものだ。概して年齢やら学年とか、住んでる場所を気にするようだ。「おんな」がダメなら「おとこ」でも良いのか、警戒して隠してると見ているのか。ネットの出会いとリアルの出会いがイコールで繋がっている人はかなり多い。
一方で、女性らしき人には、ネットでは女性であることや年齢を明かさないようになんてな布教をしてまわって、ボクは猫年生まれの三歳で性別が猫だったり。


IRCの弱点は、過去の発言が分からないために、それがどんなチャンネルなのかとか、雰囲気が分からないこと。基本的にログが残らない以上、発言もそれにあわせたものになる。
ソフトについては、windowsに付いてるMS chat(Comic Chat)やMozillaに付いてるChatZillaとかあったのだが、そもそもその存在を知らない人も多かったり、前者はバンドルされなくなって、後者はFirefoxでは消えてしまったり。ICQやYAHOOメッセンジャーなど、IMが広まったあたりでIRCは先が無くなった感じ。IRCはあくまでもチャット環境の一つに過ぎないわけで、他があればIRCにこだわる必要がそもそもない。
あと、ネットゲームがチャットツールの代わりになっていたり。むしろ、チャットのオマケにゲームのできる環境とかにまで持っていってもいいんじゃないかという気もする。ゲーム内のチャットやロビーではなく、複数のゲームを提供する企業でチャットはゲームを超えてできるようにしたりとか共有ロビーをエントランスにしたりとか。
IRC自体が、古きよき時代のインターネットのままの性善説を前提としてるだけに、悪意に対応できるシステムになってないとか、進化が事実上止まってるとか、IRCとは別に拡張されたCTCPとかDCCとかあってわけわかめだったり。サーバー側の先行きも明るくない、布教する人もほとんどなくなって、新規参入が減って平均年齢が上がっていく斜陽環境なのは間違いない。


so-netのシェルサービスが終了するので今月一杯で常駐環境がなくなります。今はログを取って毎日読んで話題に追いつくようにしてるけど、それが無くなる来月からはPCの前にいる限られた時間だけの人になります。これで長いmadoka生活もいったん終了します、サーバー環境を確保するまでは。
主に使ってるのはWoolChat後継として別人が作ってるCotton。複数サーバーに1ウインドウでつなげられるというあたりを引き継いでいて、Woolに慣れた身には使いやすいので。国産で開発が続いているのはこれとLimeくらい。