http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20070429/1177897076
その答えの一つが鉄道のワンハンドルマスコン。もともとは別系統の機器である力行(アクセル)と制動(ブレーキ)を、両方同時に機能させる必要はないからと一つにまとめたものだ。
このなかにも二つの思想があって、いざ運転できなくなったときには卓上に倒れるから奥側が停止というものと、感覚的に押したら動く引いたら止まるということで手前側が停止というものがあったりする。デッドマンスイッチという、力を抜いたらブレーキがかかるという仕組みがついてることもあるのでどっちが優れているというものでもないし、別口で非常用のブレーキを用意することもある。システム的には停止方向に向かうよういろいろ用意してあるというわけだ。
車の場合は、全体のシステムよりも運転する個人の意思を優先する思想があって、停止側に大きく振るというやり方は好かれないものらしい。勝手にブレーキがかかることも危険だとされてるので、安全の為に停止するという選択は用意されてない。
鉄道のやり方を車に転用するなら、ペダルを使う以上引く行為は出来ないため、ある程度まではアクセルが働いて、一定以上踏み込めばでブレーキに変わるペダルにするということになろうか。ゼロプレッシャー、足を外したり浮かせたりすれば停止(ニュートラルで惰行)する。アクセル最大の先にブレーキというのを常用するわけにはいかないから、通常の細かいコントロールをするブレーキとは別の、緊急用の機構だ。
問題のひとつは、イザというときに踏み切れない人もいるのではないかというところか。多くの場合、マズイと思うと踏み込むのが一般的で、それが暴走に繋がるようだが。車の側で対応を考えるにしても、結局は教育と訓練をしっかりするというところに行き着いてしまう。


もともと、MT車では両足を踏み込めば必ずクラッチが踏まれるから車は止まる志向性(下り坂じゃなければ)を持つ。AT車MT車の作法を持ってきてしまってるからおかしいことになるわけで、AT車MT車とか異なる乗り物なのだということを前提にした運転席を作るべきだったろう。
飛行機でいうところの操縦輪と操縦桿のような区別で。人が動かすものだから力を込めることで人間優先になるボーイングは操縦輪で、人がするのは入力だから手を離せば機械が安定させてくれるというエアバスは操縦桿。(厳密には、ボーイングのコンピュータ制御は切れないし、エアバスもダイレクトな操作をできるようにしているが)


信号機のランプを一つに限定するのなら、ランプに色はつけない。その前に色のついたフィルターを並べて動かす。ランプを交差点の中央に一つだけ置いて、フィルターを回転させるようにすればいい。たとえ故障が起こっても、位置関係が固定されるだけで済む。
ところで、青信号のみが存在する場合、ランプが消えているのは停止信号(赤)ではなく注意信号(黄)となる可能性が高い。そうすれば消えている表示に対して故障の可能性を考える必要がないということで、設置者が事故の責任を負わされることがなくなるから。しかも、制御系に問題が出たら表示を消すということで停止方向へ振りやすくできる。
あとは人間の認識の問題。青=ススメ・黄=急いでススメ・赤=気をつけてススメの人には何しても無駄だから。