かいもの

桜の色がちろちろと見え始めたようだ。世間様はそろそろ春。

竹岡葉月/よう太『SH@PPLE -しゃっぷる-』1巻([[ISBN
9784829132753]]):普通なら隠れない見返しのあらすじを隠す、普通じゃない大きな帯でひと遊び。なんでか川端康成な名前の双子中学生。姉には逆らえないのが弟、ましてや利害が一致すればいわずもがな。ストパニな女子校でおとボクてな、姉舞姫の通うお嬢様学校と、弟雪国の通う学校、入れ替わって通うとりかえばや物語。ちゃんと、両方のお話が書かれているのでお楽しみは2倍。心を休ませるための隠遁生活なのに、虐げられし隠れた英雄の扱いを黙って見過ごすことができなかったリーダー体質の姉。活動的な姉を沈ませる名門女子学校のしきたりをかき回し事態を動かすことになる弟。本筋ではないのでシリアスっぽい話はさらっと済ませたが、親友の話題は引っ張るのかな。
無望菜志『テンタクル・ラバーズ』([[ISBN
9784862523648]]):事前情報がテンタクラだったりテンタクルだったりどっちが正タイトルかという状態だったTentacle Lovers。カバーの上と下とで事前事後。フルカラーだよカバー下。作中では描かれなかった淫獣のヒミツもカラーで大公開。いやしかし、ここは2色カラーだったりするほうがそれらしくないか。触手が得意な作者による、嗚呼あこがれの触手生活、本編であまりかかれない部分にはなにやらついてて、セルフでもいけそうな淫獣。嫌がられるどころか、喜ばれちゃうこんな淫獣だったらなってみたいわ。大ゴマで線が太くなったりするのはどうにかならなかったのだろうか。表題作他短編2本収録。