まかでみ・WAっしょい!

#7 なんかファッションショーなんですけど。

#8 なんかメイドに幽霊にメカなんですけど

まさか、まかでみに名作回があろうとは予想せず。よくもやってくれたな、感謝する。
どっからどうみても種子島。岬の先に作られた、世界で最も美しい射場。傍にはNシリーズで使った中型ロケット用、大崎射点もちゃんとある。
太い1段目、細い2段目、太いフェアリングという構成で、ロケットがH2Bモドキです。違うのはブースターが2本ずつサイドにつくスタイルというところ。ブースターのつけ方は、メインエンジン2基とのバランスを考えるとこれもあり。
ギャグアニメだけれども、とてもしっかりとした飛翔風景。惜しいのは、再突入のカットが逆向きだったことか。全て左から右へと進む中、1枚だけ逆方向へ進んでいたカット。あと、衛星アダプタが逆向きです。台形のすぼまった側に衛星を載せます。
長く生きているトリンシアが幼くて、ロケットが大人びてるのは、設けられた寿命のせいかね。後に生まれたけれど、ほむら1号は寿命が短いから成長も早く、長く生きるからトリンシアの成長は遅く。
いいとこなしのジョージが学園内で見つけた幽霊。なぜか作中は夏なのか。夏だから幽霊話、もしくは幽霊話だから夏、そして水着。
学園からの調査依頼を受けた榮太郎から、便利な下僕拓人に指令が下る。榮太郎率いる大集団で幽霊探索のゴーストバスターズ。この学園の職員は何もしないのであるな。
幽霊の正体を見極めるため、ファルチェが自ら前面に出る。幽霊の正体は、学園の中にいた精霊化アイテム。本来の役割を求めて彷徨っていた小さな機械。作られ、忘れられた経験を持つファルチェにはその心が理解できる。
うってかわってのBパートでは、またしても学園からの頼みごと、トリンシアの素行調査。ネット上で行動するトリンシアを追うため、チームの人数から西遊記一行という設定でキャラクターを作ったファルチェさんのお遊び。トリンシアを追っていたはずが、トリンシアの手の中のまさしく西遊記
ファルチェの異常行動の理由は、ニュースで見かけたロケットの存在。限界まで絞り込まれた作りのその体。トリンシアは自分の体が無駄の多い非効率なものだと考え、その対極にあるロケットに興味を持った。その興味の源は恋に他ならないのだと、おなじ作られたものとしてファルチェが指摘する。
遠くから見るだけではない、直接会ってその思いを確かめるのだと、トリンシアを連れて引き合わせる。ロケットの意識を引き出し対話を可能にするファルチェの力。
いきなりの告白に驚くこともせず、静かに受け入れ、優しく語るロケット。
トリンシアが誉める自らの姿は美のためにあるのではなく、必要があって求められ作られたもので、そこに乗せられた意味によってのみ成立している。それが自らを形作っていることに誇りが有る。
自らの姿に機能性が感じられないと恥じるトリンシアに、その姿に込められた意味を考え、トリンシアがそうある理由、その姿になにが求められているのかを説く。そこには無駄なものなど無く、作った者の希望が込められているのだと。
二人が交わした決して長くない会話。ロケットに与えられた時間は限られたもの。ほむら1号は、その目的を果たして消える。未来は存在しないが、作られた理由を全うすることができるのが喜びだと別れを告げる
ほむら1号がトリンシアに与え残した価値。それはトリンシアが受け継いでいく。