スケアクロウマン (最終回) 明日の行方

3DCGだから駄作、そう思っていた時もありました。
変わってゆく町の景色、麦畑の風景。スケアクロウマンが生まれた小屋も取り壊され、役割を終えしまわれていたカカシもゴミになる。
人間は寿命が来て死んでゆく、作られたものはいずれ壊れる。自分にもやがて終わりのときは来る。それならば、残された時間を大切に過ごす。
いままで自分のつくったおもちゃたちが、その後どう扱われているのかを見届け、手紙をくれた人たちを尋ねる旅へ出る。今度は仲間の居ない一人旅。終わりの無い、終わるまで続く旅。
時折意識が飛んで、死んでしまう止まってしまうのではと怖かったのだが、ただひたすら静かに前向きな最後で良かった。