A・LI・CE

真昼間にBS2でこっそり。もうすぐやるFFの前哨戦ということでどうかひとつ。デジタル製作、デジタル上映の国産初フルデジタル映画、というところがウリの作品で他には見るべく所も無く、コレといった話題にもならずほとんど忘れ去られた作品。当時から3DCGではなくて普通にセルアニメにして、漫画版・キャラクターデザイン、木崎ひろすけの絵を再現すれば見るべきところもあるのにと言われた迷作。わざわざ劇場に行く気力も、DVD買うつもりも無かったので初見。
よく動くと思ったらモーションキャプチャーのせいでした。でも不要な動きは無いので、かなりいじってはいるようす。大雑把に拾って細かい動きは補足してないだけかもしれない。結果としてモーションキャプチャーの使い方自体は割と良い感じではあるな。
話自体は、CGだからSFで、未来風で、ちょっと凝った仕掛けが欲しいよね、という要素を満たす為に存在するのだが、作った話をこなすのでいっぱいっぱいで遊びはなく、核となる部分も今更これはどうよというもの。学生の作った作品ならこれでもいいけど商業作品なんだよと。小・中向けだとしたらこれもありか。
3DCGで作るということがまだ一部の人から先進的に見られてた時代、FFとかシェンムーとか頭を抱える映画でとどめをさしてこっち方面でのアニメ製作はどうにもならんという結果が出て今はやっと落ち着いた感じ。3DCGはゲームとの親和性は高いけど、3DCGを単独のアニメ作品として取り出してもアニメとしての面白さは得られないわけです。手段と目的を間違えないようにしないと。