鋼の錬金術師 #44

ホムンクルス。彼等は人間になれと言われて作られ生まれたから、本能として人間になることを求め、そのために行動している。
大佐に問い詰められ、大総統がホムンクルスであることをついに明かす。大佐は赤い石・賢者の石を軍が持っていたことを知っていた。
紋章が消えるとかはともかく、鎧の中に水が入ったら沈むわな。浸水を防げばアルは浮くはずだが、今は胴体に賢者の石が詰まってるから微妙か。
アルにとっては写真でしか知らない父・ホーエンハイム。でも父は鎧姿のアルを見ただけでアルだと分かる。いままで二人をどこかで見ていたか、それとも魂を見通せるのか。
ライラがホムンクルスたちの隠れ場所にロゼを連れて現われる。ラストは串刺し。朝、兄弟の元を去ったホーエンハイムも隠れ場所に。おそらくはライラの体を乗っ取ったであろうダンテとホーエンハイムは旧知の仲であり、だからこそこの隠れ場所を知って、たどり着くことができる。ライラの正体を見通せるから、やっぱりホーエンハイムはそういう力があるのか。単に、エドから香水のことを聞いただけで推理したわけではなかろう。ダンテライラも、ホーエンハイムも、腐敗して崩れゆく体が発する臭いをごまかすために使っている同じ香水、あるいは腐敗を抑えるための薬剤の香りなのかもしれない。
賢者の石の力を使えば誰かの体に別の魂を定着させることができる。錬金術で強制的に体を取り戻すことはできないが、錬金術を行使するための等価交換で得たものを返せば元の体を取り戻すことができる。何かを代価に得るのではなく、代価を返すことで取り戻す。これがアルの体を取り戻せる可能性だが、母の体を得るため払った代価がエドの左足とアル自身、アルの魂を得るための代価がエドの右腕。アルの魂を返せばエドは右腕を取り返せて、母の体を持つスロウスを返せばエドの左足とアルが甦ることになる。とりあえず、エドは母の墓を掘り返しスロウスを消すことを決めたようす。そうすればアルの体は甦り、賢者の石を使ってアルの魂を定着させることができるはず。
イシュバール開戦の理由、それは軍の工作。彼等を追い詰めれば賢者の石錬成にたどり着く可能性も考えていた。つまり、軍が賢者の石を欲しているということ。それは大総統がホムンクルスだからだが、とりあえず今回ホムンクルスと賢者の石がらみの部分はこれで関係者全員に伝えられた。