かみちゅ #11 夢色のメッセージ

1月4日、こたつでぐでぐでのゆりえ。年末とか大繁盛のかみさまかみさましてる三ヶ日はすっとばし。
昼前まで寝て、依然こたつからでてこようとしないゆりえの態度に猫のタマがやや不機嫌で、貧乏神がタマの機嫌をとってたり。食事の準備に後始末と便利な猫だが、流しに立つ姿を弟に見られて、「だめでしょタマ、つまみぐいしちゃ」とあまりなフォロー。ゆりえが嫌って食べ残した黒豆を自分も苦手なのにつまみ食いして見せ、慌てて逃げる。でも二本足で走ったり自分で障子戸を開けたり。弟はあきれてるだけで突っ込みなし。
こたつから出たくないゆりえはものぐさ全開。手元の新聞を棒にして必死でテレビをスイッチオン、が、ダイアル式のチャンネルが回せない。リモコン欲しいなと思わず使うかみさまパワー、思ったとおりのチャンネルにはならないようだが。たしかに80年代はじめ頃じゃワイヤレスリモコンなんてブルジョアな別売りアイテムの時代、CMで見ていいなとあこがれる代物だ。
帰ってきた母が言うには、手作りの黒豆はうっかり唐辛子入り。なるほどタマが食べて慌ててたのは唐辛子のせいか。それを置いておくのもなんだが、入れないだろ、ふつうは。この家の日常の食生活が気になる。
3日遅れで迎える正月行事。家に届いた年賀状の中には火星人や大和からも。成仏したんじゃないのか、大和。お年玉に聖徳太子の五千円札。高額紙幣に縁の無い貧乏神が珍しがってふと手が触れたら千円札にグレードダウン。差額はいったいどこへ。うちは五百円札、後に五百円玉でしたよ。
弟章吉が来福神社でひいてきたおみくじが小吉で笑うゆりえ。ならばとおみくじを超吉に書き換える。いちおうかみさま謹製ですから、御利益ありますぞ。
届いてなくてがっかりしてた二宮からの年賀状、読みにくい字で誤配されていたらしく、弟が発見。大喜びで年賀状の返事を書くゆりえ。自分から出すという考えは無かったらしく、今からみんなに出すつもりらしい。
イノ・シカ・チョウが持ってきた、八百万の神々の皆様から年賀状。量が多くて箱を開けたとたんにペーパーアクション。なぜか全部ちゃんと郵便局の年賀はがきなのな。
ところで気になるのは、徹底的にこたつに潜っていたゆりえ様の下半身だな。トイレどうしてたんだろう。かみさまパワーで解決かな。