クラスターエッジ #16 カールスとアゲート

一緒に逃げ出すクロムとアゲート。行くところが無い言うクロムを引っ張っていくアゲートのついた先はなぜかカールスの実家だった。
おばあさまは養老院へ入ってしまったので、この家には誰いないとメイド。でもそこにおばあさまが現れてあわてて養老院に確認をとりに行く。アゲートがなんらかの力で呼び寄せたような。
おばあさまからクロムに語られるアゲートの過去。
優秀な子供を作るということでしか価値を認めてもらえなかった母。倒れた母を無用のものとして扱い、死んでからはその存在すら忘れるように全ての遺品を焼いた父。カールスの記憶を分けてもらったクロムが知らないカールスの過去。辛いことは除いて良かった記憶だけを与えていたという配慮。
カールスの父の言葉が本意なのか、周りへの体面上のものなのか。遺品を燃やし、後妻も取らずに終わったから、後者のようでもあるが。
母の死後、カールスが作った母の墓。そこに遺体は無くただの墓標。その隣りに自分の墓を作って欲しいとおばあさまは言い残して消える。