国旗の意義 国旗がそこにあるということは

議論でよく出てくるのだが、礼儀だのマナーだのというところで片付けてしまうのは、ちとおかしいんでないかいと。
国旗というのはその国の象徴であり記号にすぎないもので、国旗に向ける態度はその向こう側にいる(その国に属する)すべての国民への態度であるということ。そうしたこと想像できるかどうかということでしょう。



親王誕生を祝して公立学校が国旗掲揚を強行

  国旗が掲揚されたのは9月7日〜9日の3日間。杉並区教育委員会の庶務課長名で、全ての杉並区立学校(小・中・養護学校)の校長宛てに出した「親王様ご誕生に伴う国旗掲揚について」の事務連絡によって事実上強制されたものだ。6日の校長会で口頭で話があり、その後事務連絡として各学校にメールで流されたようだ。これを受けて、杉並区内ほとんどの公立学校(小・中)で「国旗」が掲揚された。
こういう場所の国旗って毎日掲揚されてるものじゃないのか。
ぼくが通っていた学校、少なくとも小学校では、毎日国旗が掲揚されていた。たまたま集団登校から外れてひとりでいたために、学校の正門から入ったら正面玄関の上に日の丸が揚がっていることに気が付いた。
それが公機関のあたりまえの姿だと思う。だから、国旗が揚げられただけで取り上げられるのはとても異様であるように感じる。今は国旗を揚げないのが普通になってるんですかね。
毎日掲げ降ろしする手間を考えると非常に感心する。なにせ、朝夕だけじゃなく、雨が降ったらしまわなきゃいけないもの(だよね?)なんだから。でもこれは施設管理の一環とすればさほどでもないのかもしれない。門や窓を開け閉めしたり、校内の施設に異常がないのを見回る、そうした管理者としての仕事の一部として。
逆に、旗が掲げられているということが、そうしたハードの管理をしているということを示しているともいえるのではないだろうか。もちろん、国旗を揚げさえすればいいというものではないし、国旗である必要もないが。


実は身近にあって、そっと存在していて、気付かない人は永遠に気づかない。それくらいがちょうどいい。
でもその国旗の向こうにはその場所を(軍事的な意味じゃなくて、物理的とか社会的な意味で)守ってる人がいるんだぞと。